STEP 1 — CLI / 1-3

黒い画面に慣れる。

前の章で起動できた「黒い画面」——ターミナルを、もう少しだけ使いこなします。といっても、覚えるのはほんの数個の命令だけ。今いる場所を確かめて、フォルダを移動して、作って、Claude を呼ぶ。講座で一緒に手を動かした、あの感覚を思い出していきましょう。

この章のゴール

  • ターミナルで 今いる場所を確認し、フォルダを移動できる
  • フォルダを新しく作れる(mkdir)
  • claude を起動して、ちゃんと終了できる

全部は覚えなくていい

最初に安心してほしいことを。ターミナルの命令は山ほどありますが、ホームページ作りで本当によく使うのはほんの数個だけです。この章では「これさえ知っていれば困らない」ものに絞って、ひとつずつ確認していきます。

いま、自分はどこにいる? — pwd

ターミナルでは、自分が「どのフォルダの中にいるか」を意識します。今いる場所がわからなくなったら、pwd と打てば教えてくれます。

ターミナルに入力
pwd

/Users/あなたの名前/Desktop のような、今いる場所の住所が表示されます。迷子になったら、まずこれ。

この場所に何がある? — ls

今いるフォルダの中身(ファイルやフォルダの一覧)を見るのが ls です。「list(一覧)」の頭文字だと思ってください。

ターミナルに入力
ls

移動する前に ls で中身を見ておくと、「目的のフォルダがちゃんとここにあるか」を確認できて安心です。

フォルダを移動する — cd

前の章にも出てきた cd です。「change directory(フォルダを変える)」、つまり別のフォルダに移動する命令。たとえばデスクトップに移動するならこうです。

ターミナルに入力
cd ~/Desktop

移動でよく使う「行き先」を3つだけ覚えておけば十分です。一つ上のフォルダに戻るのと、ホーム(自分の基本の場所)に戻るのは特によく使います。

ターミナルに入力
cd ..   一つ上のフォルダへ戻る
cd ~    ホーム(自分の基本の場所)へ戻る
cd Desktop   今いる場所の中の Desktop へ入る

となりに座って一言

本当によく使うのは cdlsclaude くらいです。残りは「そういえばあったな」で大丈夫。最初から全部覚えようとしなくていい——講座でもそうお伝えしましたね。

新しいフォルダを作る — mkdir

ホームページごとに、専用のフォルダを用意します。フォルダを作る命令は mkdir(make directory = フォルダを作る)。mkdir のうしろに、作りたい名前を書きます。

ターミナルに入力
mkdir my-site

これで今いる場所に my-site というフォルダが生まれます。フォルダ名は、スペースを入れず、英数字とハイフンで作るのがおすすめです。作ったあとは cd my-site でその中に入りましょう。

練習:デスクトップに my-site を作って入る

ここまでの命令を、一連の流れでやってみましょう。これが、新しいホームページを始めるときの「いつもの型」になります。

  1. まず今いる場所を確認する → pwd
  2. デスクトップに移動する → cd ~/Desktop
  3. フォルダを作る → mkdir my-site
  4. 作ったフォルダに入る → cd my-site
  5. もう一度 pwd で、my-site の中にいることを確認する
ターミナルに入力
pwd
cd ~/Desktop
mkdir my-site
cd my-site
pwd

最後の pwd で、住所の末尾が /Desktop/my-site になっていれば成功です。これで、このフォルダの中で作業する準備が整いました。

Claude を起動する・終了する

作業したいフォルダに入った状態で claude と打てば、Claude Code が起動します。前の章でやった、あの起動です。

ターミナルに入力
claude

終わるときは、Claude の入力欄で /exit と打って Enter。これで普通のターミナルに戻ります。もし反応しなくなって止めたいときは、Ctrl キーを押しながら C(Ctrl + C)で抜けられます。

Claude の入力欄に入力
/exit

少し楽をするコツ

毎回イチから打たなくて大丈夫です。↑(上向き矢印)キーを押すと、さっき打ったコマンドがそのまま出てきます。同じ命令をくり返すときにとても便利です。

コピー&ペーストも使えます。Mac は ⌘ + C でコピー、ターミナルでは ⌘ + V で貼り付け。Windows は Ctrl + C / Ctrl + V です。この教材のコマンドも「コピー」ボタンで写して、そのまま貼り付けて使ってください。

となりに座って一言

長い命令を手で打つと、どうしてもスペルミスが起きます。「コピーして貼る」が、実はいちばん確実で速い。プロほど横着に、正確にやっています。

独学だと、ここで止まる

cd でフォルダに入れない

no such file or directory と出たら、たいていは名前のスペルミス名前にスペースが入っているのが原因です。まず ls で、目的のフォルダが本当にそこにあるか確認しましょう。そして強い味方が Tab キー。名前を途中まで打って Tab を押すと、残りを自動で補ってくれます(補完)。打ち間違いがぐっと減るので、ぜひクセにしてください。

この章で出てきた言葉

CLI
Command Line Interface。文字(コマンド)で命令して操作する方法。ここでいう「黒い画面」での操作のこと。
pwd
print working directory。今いるフォルダの場所(住所)を表示する命令。
ls
list。今いるフォルダの中身(ファイル・フォルダ)を一覧表示する命令。
cd
change directory。別のフォルダへ移動する命令。cd .. で一つ上、cd ~ でホームへ。
mkdir
make directory。新しいフォルダを作る命令。うしろに作りたい名前を書く。

この章のまとめ

  • よく使うのは cdlsclaude の3つで十分
  • 新しいホームページは mkdir → cd でフォルダを作って入るのが「いつもの型」
  • ↑キーとコピー&ペースト、Tabキーの補完で、打ち間違いを減らせる

Support

コマンドが、まだ少し怖い。

黒い画面は、慣れてしまえばただの道具です。動かし方に不安が残る方は、次回いっしょに手を動かしながら確認しましょう。

電話で相談 080-6946-4006