STEP 2 — Prompting / 2-2
伝え方が、9割。
Claude Code は、こちらの「伝え方」しだいで、頼れる相棒にも、かみ合わない相手にもなります。講座で「もっと具体的に言うと、ちゃんと応えてくれましたね」と体験したあの感覚を、もう一度自分の言葉で再現できるようにまとめました。指示の技術は、慣れれば誰でも身につきます。
この章のゴール
- 「かっこよく」ではなく、具体的な言葉で指示できる
- 誰に何を伝えたいか、という目的・背景を添えられる
- うまくいかない時の聞き直し方を、いくつか持っている
「思ったのと違う」の正体
AIが期待どおりに動かないとき、原因の多くは AI の能力ではなく、こちらの指示があいまいだったことにあります。人に仕事をお願いするときと同じで、伝え方が良ければ良い結果が返ってきます。この章では、誰でもすぐ使える6つのコツを、講座でやった例を思い出しながら整理していきます。
① 具体的に言う
いちばん効くコツです。「かっこよくして」は、人によって受け取り方が変わります。数字・色名・フォント名のように、誰が読んでも同じになる言葉に置き換えましょう。
トップページをかっこよくしてください。
トップの見出しを明朝体で大きく表示し、背景は生成り色(#F6F4EF)にしてください。文字色は濃いめの墨色にして、上下にゆったり余白をとってください。
講座で「大きく」を「48ピクセルくらい」に言い換えたら、一発で思いどおりになりましたね。あの感覚です。
② 目的・背景を伝える
誰に・何を伝えたいページなのかを最初に共有すると、AIはこちらの意図をくんで提案してくれます。これを「コンテキスト(背景情報)を渡す」と言います。
これは、40〜60代の女性が主なお客様の、自宅サロンのホームページです。落ち着いていて、清潔感と安心感が伝わる雰囲気にしたいです。この方向で、トップの第一印象を整えてください。
③ 一度に詰め込みすぎない
あれもこれもと一度に頼むと、どれも中途半端になりがちです。1回の指示は、目的1〜2個まで。小さく頼んで、確認して、また次へ。この積み重ねがいちばん早道です。
ヘッダーとフッターと料金表と問い合わせフォームと写真ギャラリーを全部作って、色も整えて、スマホ対応もして。
まずはヘッダーだけ作りましょう。ロゴを左、メニューを右に並べてください。できたら次の依頼をします。
となりに座って一言
「1指示1目的」は、じつは普段の仕事のメールや資料づくりにもそのまま効きます。相手に何をしてほしいかを1つに絞って、背景を一言添える——この章で身につく指示の技術は、AI相手だけでなく、一生ものの伝える力になります。
④ 例や参考を見せる
言葉で説明しづらいときは、たとえ・参考を出すと一気に伝わります。「あのお店の雰囲気で」「カードを横3つ並べる感じで」のように、イメージのよりどころを渡しましょう。
メニュー紹介の部分を、カフェのメニュー表のような落ち着いた雰囲気で、写真・名前・説明を縦に並べたカードを3つ横に配置する形にしてください。
⑤ うまくいかない時は、聞き直す
一度で完璧を狙わなくて大丈夫です。AIとのやりとりは、何度か往復して仕上げていくイテレーション(繰り返し)が基本。思った結果にならなければ、こう聞き返してみましょう。
なぜこのデザインにしたのか、理由を初心者にもわかるように説明してください。そのうえで、別の案を3つ出してもらえますか。
「説明して」と聞くと、こちらも判断できるようになります。「別の案を3つ」とお願いすると、自分では思いつかなかった選択肢が出てくることもよくあります。講座で実際に3案出してもらって、その中から選びましたね。
⑥ エラーは、そのまま貼る
赤い文字(エラー)が出ても、あわてないでください。そのエラー文を、要約せずまるごとコピーして貼るのが正解です。自分の言葉で説明し直すより、原文のほうが AI は正確に直せます。
次のエラーが出ました。これはどういう意味で、どう直せばいいか教えてください。
(ここにエラー文をそのまま貼り付ける)
独学だと、ここで止まる
指示があいまいで、毎回ちがう結果になる
「いい感じに」「おしゃれに」といった言葉は、AIが毎回ちがう解釈をするため、結果がブレます。直し方はシンプルです。数字・色名・具体的な言葉で「固定」すること。「大きく」→「見出しを48px」、「明るい色」→「生成り色(#F6F4EF)」のように置き換えるだけで、結果が安定します。講座でも、あいまいな言葉を一つずつ具体語に直していきましたね。
この章で出てきた言葉
- プロンプト
- AIへの指示文のこと。「こうしてほしい」とお願いする言葉そのものです。
- コンテキスト
- 背景情報。誰に向けた・何のためのページか、といった前提を指します。これを渡すほど提案が的確になります。
- イテレーション
- 繰り返し。一度で決めず、やりとりを何度か往復して少しずつ仕上げていく進め方。
この章のまとめ
- 「かっこよく」より、数字・色名・具体語で伝える
- 誰に何を伝えたいかという背景を一言添える
- うまくいかなければ「説明して」「別案を3つ」「エラーは原文で」
Support
伝え方は、いっしょに磨けます。
「自分の指示はどこがあいまいだったのか」は、となりで一緒に見ると一瞬でわかります。受講中の方は、実際のやりとりを持ってきてください。次回いっしょに直しましょう。
電話で相談 080-6946-4006