STEP 1 — Web Basics / 1-1

まず、地図を
手に入れる。

手を動かす前に、ホームページが「どういう仕組みで表示されているのか」をざっくり知っておきましょう。仕組みの地図が頭にあると、これから出てくる言葉や作業の意味が、すっと入ってきます。覚えるためではなく、迷わないための章です。専門用語は最小限、たとえ話を中心に進めます。

この章のゴール

  • サイトを開いたとき、裏で何が起きているかをイメージできる
  • HTML・CSS・JavaScript の役割の違いがわかる
  • ブラウザ・サーバー・ドメインの関係を説明できる
  • 見せるだけ」と「裏で動く」サイトの違いがわかる

サイトを開くと、何が起きている?

ブラウザでお店のURLを開く——このとき、見えないところで一瞬のやりとりが起きています。たとえるなら、レストランでの注文です。あなた(ブラウザ)が「このページをください」と注文し、お店(サーバー)が「はい、どうぞ」とページを出してくる。この「ください(リクエスト)」と「どうぞ(レスポンス)」の往復が、Webの基本動作です。

つまり、世界のどこかにあるサーバーという名のコンピューターに、あなたのサイトのファイルが置いてあり、誰かがURLを開くたびに、そのコピーが手元のブラウザに届いて表示される——これがホームページが見える仕組みです。

となりに座って一言

「ブラウザ=注文するお客さん」「サーバー=料理を出すお店」。この一枚の絵さえ持っておけば十分です。あとから出てくる「公開(デプロイ)」も「この“お店”に自分のサイトを置くこと」だと、すんなり理解できます。講座でも、まずこの絵から始めましたね。

ホームページの正体は「ファイル」

ホームページと聞くと特別なものに思えますが、正体は何枚かのファイルの集まりです。文書ファイルや画像ファイルと同じ、ただのファイル。これから Claude Code で作っていくのも、結局はこのファイルたちです。中心になるのが、次の3種類です。

HTML・CSS・JavaScript の役割

この3つは、よく「家づくり」にたとえられます。役割がはっきり分かれているので、絵で覚えてしまいましょう。

  1. HTML(エイチティーエムエル)=骨組み・構造。「ここが見出し」「ここは本文」「ここに画像」と、内容と意味を組み立てる。家でいう柱と間取りです。
  2. CSS(シーエスエス)=見た目・装飾。色、文字の大きさ、余白、配置。同じ骨組みでも、CSSで印象がガラッと変わる。家でいう内装・外装です。
  3. JavaScript(ジャバスクリプト)=動き・反応。ボタンを押すと開く、入力をチェックする、といった“動く”部分。家でいう電気やドアの仕掛けです。

まずはHTMLとCSSの2つが分かれば、立派なホームページが作れます。JavaScript は「動きを足したくなったら」でOK。どれも、Claude にお願いすれば書いてくれるので、名前と役割をなんとなく知っていれば十分です。

となりに座って一言

「見た目を変えたい」なら CSS の話、「動きをつけたい」なら JavaScript の話——この振り分けができるだけで、Claude への頼み方がぐっと的確になります。指示の技術の章で効いてくるので、ここで役割を押さえておきましょう。

URL・ドメインって何のこと?

URL(例:https://example.com/about)は、サイトの「住所」です。その中心になる example.com の部分がドメイン。あなたのサイトの“表札”にあたる、世界で1つの名前です。

では、その住所を入力すると、なぜ正しいサーバーにたどり着けるのでしょう。そこで働くのが DNS という仕組み。「ドメイン名 → 実際のサーバーの場所」を引いてくれる電話帳のようなものです。私たちは覚えやすい名前(ドメイン)を打つだけで、DNSが裏で本当の場所を調べてくれる、というわけです。

先頭の httpss は、通信が暗号化されている印(鍵マーク)。安全なサイトの証です。これは セキュリティの章でまた出てきます。

「見える側」と「裏方」— フロントとバック

開発の話では、サイトを2つの側に分けて考えます。お客さまの目に見える側と、その裏で働く見えない側です。

  1. フロントエンド=見える側。ブラウザに表示される、見た目や操作の部分。さきほどの HTML・CSS・JavaScript の世界です。
  2. バックエンド=裏方。サーバー側で動く処理。フォームの内容を保存する、予約を受け付ける、といった“目に見えない仕事”を担います。

お店でいえば、フロントエンドが客席とメニュー、バックエンドが厨房。お客さまは厨房を見ませんが、料理(=データの処理)はそこで作られています。

「見せるだけ」と「裏で動く」サイト

この区別は、あとで公開先を選ぶときに効いてきます。サイトには大きく2タイプあります。

  1. 静的サイト=見せるだけ。お店の紹介ページのように、誰が見ても同じ内容を表示する。HTML・CSS が中心で、シンプル・速い・安全。
  2. 動的サイト=裏で動く。問い合わせを保存する、ログインで表示が変わる、予約を受けるなど、バックエンドの処理が伴うもの。

まずは静的サイトから始めて、フォームなどが必要になったら動的な要素を足していく——これが、無理のない育て方です。公開の章で「どの公開先を選ぶか」を考えるとき、この違いが判断の軸になります。

情報をためる場所 — データベース

動的サイトで「保存」を担うのがデータベースです。問い合わせ、予約、記事——あとからたまっていく情報を、表のように整理してしまっておく保管庫。バックエンドが、このデータベースに「保存して」「取り出して」と指示を出します。

この講座では Supabase というサービスでデータベースを用意します。仕組みの全体像でいうと——ブラウザ(フロント)↔ サーバー(バック)↔ データベース。この3つの関係を頭の隅に置いておくと、フォームの章がぐっと分かりやすくなります。

独学だと、ここで止まる

用語を「全部完璧に理解してから」進もうとする

この章の言葉を、いま100%理解する必要はありません。むしろ「こんな登場人物がいるんだな」と顔ぶれを知っておくだけで十分です。実際に手を動かすうちに、「ああ、これがCSSか」「これがサーバーに置くってことか」と、後から腑に落ちていきます。分からない言葉が出てきたら、その都度この章や 用語集 に戻ってくればいい。完璧主義で立ち止まるのが、いちばんもったいない進み方です。

この章で出てきた言葉

ブラウザ
サイトを見るためのソフト(Chrome・Safari など)。サーバーにページを「ください」と頼む側。
サーバー
サイトのファイルを置いておき、頼まれたら届けるコンピューター。お店の役。
HTML / CSS / JavaScript
順に、構造(骨組み)・見た目(装飾)・動き(仕掛け)。サイトを作る3つの基本。
URL / ドメイン
サイトの住所がURL、その中心の名前がドメイン(例:example.com)。
DNS
ドメイン名から実際のサーバーの場所を引く「電話帳」の仕組み。
フロントエンド / バックエンド
目に見える側(客席)と、裏で処理する側(厨房)。
静的 / 動的
見せるだけのサイトと、裏で処理が動くサイト。
データベース
情報をためておく保管庫。問い合わせや予約などを保存します。

この章のまとめ

  • サイト表示はブラウザ(注文)↔ サーバー(提供)の往復
  • サイトの正体はファイル。HTML=骨組み・CSS=見た目・JS=動き
  • 住所がURL/ドメイン、案内役がDNS。見える側=フロント、裏方=バック
  • まずは静的サイトから。保存が要ればデータベースを足す

Support

仕組みが、ぼんやりしていても。

いまは完全に分からなくて大丈夫。手を動かすうちに必ず腑に落ちます。それでも気になる点は、対面でホワイトボードを使って、絵で説明します。

電話で相談 080-6946-4006